京つう

歴史・文化・祭り  |洛中

新規登録ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by 京つう運営事務局 at

2007年07月11日

祇園祭2006 神輿洗 神用水清祓

昨日の7月10日は、
時には土砂降り、時には小雨、とっても梅雨々々したお天気の中、
「神用水清祓」・「お迎え提灯」・「神輿洗」が行われました。

昨年に記事UP出来なかった画像等をUPさせた頂きます。

「神輿洗式」は、7月10日と28日の夜に二回行われる神輿を清める神事で、
それに使われる水を、鴨川から汲み上げる神事を「神用水清祓」と呼んでいます。

以下の模様は、
昨年の2006年7月28日の神輿を清め収めるための「神用水清祓」の様子です。
梅雨も明けて、夏空が広がった暑い日の朝10時から始まりました。




四條大橋の下流側の欄干に、斎竹に注連縄が張られています。
ここから縄の先に手桶を付けて川面まで垂らし、井戸から水を汲み上げる様にして水を取ります。




川端沿いの川岸(東岸)、ちょうど四條大橋と団栗橋の中間あたり。
汲んだ水に御祓いをして清め、
夜の神輿洗式で使われるまで置いておく斎場が設けられています。

この四條大橋から松原橋(旧五條大橋)の間を、昔は「宮川」と呼んでいたようです。
その宮川の名が、現在も地名となって、今の「宮川町」や「宮川筋」に残っています。





まず、「神用水清祓」は四条通縄手東入南側の「仲源寺」の境内から始まります。
この仲源寺は、「めやみ地蔵」の名で親しまれています。
安貞2年(1228)、鴨川が氾濫したとき地蔵菩薩を安置して、
雨止(めやみ)地蔵と名付けたのが起こりとされていますが、
その雨止(あめやみ)が転じて、目疾みとなり、眼病治癒にご利益があるといわれています。
※洛陽三十三所観音巡礼の第十六番札所。




神用水を汲む手桶三つが二組と、四條大橋の上から水を汲むための長い縄の付いた桶二つ。

綺麗な桶三つが、鴨川(宮川)の斎場に置かれ、

万が一のことを考え、古い手桶三つは予備として、ここ仲源寺に保管されます。




ご奉仕の方々が集まりだしました。




神職と巫女さんが、奥より出てこられました。
いよいよ始まるようです。




水で手を清めます。
神社で参拝する時に、手水で手を清めるのと同じですね。



ご奉仕の方も、順番にそれぞれ手を清められています。




大人に混じって、小さな子供もご奉仕の一員なのです。




みんなと同じように、手を清めています。
こうやって受け継がれていく、慣わしや伝統なんです。



神職、楽人、ご奉仕の方々、みなさん整列されました。
準備が整ったようです。



全員に御祓いをされていきます。





それぞれ手に桶を持ち、鴨川に向かいます。



仲源寺から四条通の南側を西に進みます。



南座の前も通り過ぎて行きます。




さっきの少年も、お役を務めています。
これは神用水の桶の蓋ですね。
しっかりと持った手が、真剣な眼差しとともに、とても清清しいですね。



四條大橋の下流側の橋端に着きました。




注連縄の張られたところで御祓いが行われてた後、
二組に分かれて、鴨川の水を汲み上げるのです。




意外に高いんですよね。
ちょうど釣瓶のない井戸から水を汲み上げる感じと同じです。
水を捉えた桶が水流の勢いを受けて、下流方向へ縄を引っ張っています。




これを、手桶の数だけ繰り返して汲み上げます。
それぞれ三つの手桶がありましたから、三回繰り返しですね。






汲み終えると、今度はその水を、冒頭で紹介した宮川端の斎場まで持って行き、
そこで祝詞奏上の後、神用水を祓清めて祀るのです。





綺麗な方の手桶が三つ、蓋をされて祀られています。
そのすぐ下の盛り砂には、先程の榊が建てられ、神さんがここに御座すということですね。



神事を終えて、皆さんはもと来た道を仲源寺へ戻られます。




仲源寺の前では、再び楽奏されている中を戻ってきます。


綺麗に整列の後、一同、礼をされて神用水清祓いの神事が終りになります。




静かになった仲源寺の境内には、予備の手桶が置かれていました。
夜の神輿洗いが、無事に滞りなく行われることを願いましょう。




  


Posted by ずんずん at 22:00Comments(0)神輿洗