京つう

歴史・文化・祭り  |洛中

新規登録ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  

Posted by 京つう運営事務局 at

2006年07月11日

祇園祭2006 綾傘鉾稚児社参 7月7日

綾傘鉾には6人のお稚児さんがご奉仕になられます。           地図はこちら
長刀鉾のお稚児さんとは、また違った可愛さが溢れんばかりです。


























綾傘鉾の幟をを先頭に、朱の妻折長柄傘を従えて、六人のお稚児さんが行進です。
























































さあ、本殿に上がる前に清めの水で手を洗います。
上手に洗えたかな。

































なんという表情。
本当に、キミはお稚児さんそのものやね~ぇ。

































六人揃って拍手(かしわで)を二回。
本殿の正面と裏正面で、合計七回するんですが、四回目あたりからバッチリと揃いだし、
ギャラリーからも、「素晴らしい~ィ!」の声があがっていました。


























あとちょっと、あとちょっと、がんばれ!がんばれ!
周りの雰囲気にも慣れてきて、ちょっと好奇心エネルギーが切れて、
その反して、”飽き飽きパワー”が膨れてきたようです。



























兄弟揃って記念撮影です。
結構、弟クンも嬉しそうですね。

































記者の取材を受けて。
「なんか、偉い人になったみたいやな~ァ、おとうちゃん。」
































ハイ、ご苦労様でした!
記念撮影もなかなか揃うのが大変です。

  


Posted by ずんずん at 18:35Comments(0)綾傘鉾稚児社参

2006年07月10日

長刀鉾町 稚児舞披露・7月5日

長刀鉾町の町会所(四条通烏丸東入ル北側)の二階から、          地図はこちら
太平の舞を、一生懸命舞っているお稚児さん。
見ていて本当にがんばれと声を掛けたくなる姿です。
頭には、蝶とんぼの冠が輝いております。

























左右に禿(かむろ)を従え、神妙に座るお稚児さん。

















































身を乗り出しての舞、後からしっかりと支えられてはいても、本番はもっと高い鉾の上からです。























四条通に溢れた人だかり。報道関係も混ざりながら、すごいギャラリーです。

























出ました、わたしの注目株。禿の浅見君。
にっこり笑顔がかわいいです。
















とにかく、今日の大役を終えて、思わず出ましたいつもの素顔。






























































長刀鉾の町会所をでて、烏丸四条に留めた車までしばしの稚児行列です。
























これからが大変ですが、頑張れお稚児さん!

  


Posted by ずんずん at 22:12Comments(0)長刀鉾町・関連行事

2006年07月06日

祇園祭 行事日程一覧

★祇園祭の行事詳細日程を、再度整理して掲示しました。
  <随時、詳細がわかった時点で、情報を更新して行きます>




















●祇園祭・主な行事の詳細日程●  2006年8月8日更新

<7月>

・ 1~5日  吉符入    各山鉾町
・ 1日 午前10時   長刀鉾町御千度   八坂神社
・ 2日 午前10時   鬮取式       市役所議事堂
・    午前11時半  山鉾町社参     八坂神社
・ 3日 午前10時    神面改め      船鉾町
・ 5日 午後3時頃   稚児舞・披露(町会所二階)  長刀鉾町
・ 7日 午後2時半   綾傘鉾稚児社参     八坂神社
・ 10日 午前10時   幣切(しできり)       長刀鉾町
  ※長刀鉾の町会所で、八坂神社の神職が神事に必要な御幣を作ります。
・    午前10時   神用水清祓       鴨川・宮川堤
  ※汲み取った水は、目疾地蔵(仲源寺/ 四条通縄手東入南側)に、夜まで置かれます。
・    午後1時    神話「古事記」語り奉納 八坂神社・舞殿
・    午後4時半~9時 お迎提灯
     (八坂神社~河原町四条~市役所/舞踊奉納~寺町~四条~八坂神社/舞踊奉納)
         ※この日から、八坂神社境内数百の提灯に火が入ります。
・     午後6時   神輿洗・奉告祭       八坂神社
           (奉告祭の後、神輿三基を舞殿に据える)
・     午後8時   神輿洗           四条大橋
・     午後8時半  神輿飾り付け        八坂神社・舞殿

・10~12日  鉾建て (長刀鉾・凾谷鉾・鶏鉾・月鉾)
・11~12日     鉾建て (菊水鉾)
・11~13日     鉾建て (放下鉾・舩鉾・岩戸山)
・12~13日     山建て (北観音山・南観音山)
・12日       松取式           北・南観音山
・12日  午後3時頃 鉾曳き初め 四条・室町通(長刀鉾・凾谷鉾・鶏鉾・月鉾・菊水鉾)
・         長刀鉾・稚児舞お披露目(曳き初め)  長刀鉾町
 
・12~14日         山建て 各山町
・13日  午前9時  高橋町社参           八坂神社
・     午前11時 長 刀 鉾 ・稚児社参(お位貰い)   八坂神社
     ※稚児は、重要文化財の大石鳥居を馬に乗ったままくぐり、南楼門の前で下乗する。
          これは、「お位貰い」の前であるので、馬を降りて自分の足で昇殿する。  
・     午後2時 久世駒形・稚児社参 二名 (南区上久世・綾戸国中神社より)
・     午後3時頃 鉾曳き初め 新町通(放下鉾・舩鉾・岩戸山・北観音山・南観音山)
・13~15日     舁初め             各山町
・13~16日     祇園囃子            各山鉾町
・14日  午後2時  一里塚松飾式     松原中之町(松仲会)
・14~16日夕刻   宵々々山、宵々山、宵山
・    夕刻   屏風祭           各町旧家
・15日       聖護院役僧・山伏参詣     山伏山(山伏山町)
・         御手洗井開き(24日に再び閉じられる)  御手洗町
・     午前5時前 斎竹建(いみたけたて・注連縄が張られる竹)四条麩屋町
・     午前10時 生間(いかま)流式庖丁奉納      八坂神社
・     午後3時  伝統芸能奉納           八坂神社
・     午後3時  護摩焚き           役行者山(役行者町)
・     午後8時  宵宮祭(三基の神輿に神霊遷す)    八坂神社
              ※フラッシュによる撮影は厳禁です。
・16日  午前9時  献茶祭・表千家家元 千宗左匠     八坂神社
・     午前9時  豊園社御真榊建て      洛央小学校前(旧豊園小)
              ※17日神幸列に供する御真榊です。
・     午前9時 大政所御旅所例祭          大政所町
・     午後5時半 鷺踊(さぎおどり)奉納       八坂神社・舞殿前
・     午後4時頃 鷺舞奉納       ※2006年は中止。
・     午後4時半頃  田楽       ※2006年は中止。
・     午後6時~10時  宵宮神賑奉納行事      祇園石段下
・     午後7時   石見神楽           八坂神社・能舞台
・     午後11時  日和神楽(各鉾・曳山町⇔四条御旅所)
            ※長刀鉾町のみ、八坂神社まで行き、お囃子を奉納。
・     午後11時頃   あばれ観音         南観音山(百足屋町)

・17日 午前9時      山鉾巡行
・           鬮改め           四条堺町
・           注連縄切り         四条麩屋町
・           八坂神社遥拝        四条御旅所
・     午後4時   神幸祭           八坂神社
・     午後6時~   神輿渡御出発式・神幸(石段下)  八坂神社~四条御旅所
              ※午後9時頃より御旅所に順次着輿。24日まで駐輦。
・18~23日 午後7時~9時頃 各鉾町のお囃子奉納    四条御旅所
       (今年は、四条傘-月-船-岩戸-綾傘-北観音の順で日替わり担当)
・20日  午後3時  宣状式            八坂神社
・22日  午前10時  斎竹建(オハケは23日朝に建てる)  三条御供社
・23日  朝    オハケ建て           三条御供社
・     午後2時  御供社修祓          三条御供社
・     午前9時  煎茶献茶祭          八坂神社
・     午後4時  琵琶奉納           八坂神社・能舞台
・24日  午前10時 花傘巡行           
      (石段下~四条通~河原町通~御池通~寺町通~四条通~八坂神社/舞踊奉納)
・     午後0時頃 花傘巡行列到着後、舞踊等の奉納  八坂神社・舞殿 
・     午後5時頃~   神輿渡御(還幸)   四条御旅所~三条御供社~八坂神社
             ※午後9時~10時過ぎに順次本社へ還幸。
・     午後6時頃  御真榊御祭           泉正寺町
             ※還幸祭 宮本組神宝捧持列・中御座をお迎えする。
・     午前0時半頃 還幸祭(神霊を本社へ遷す)      八坂神社
        ※7月15日の宵宮祭と同じく、境内の照明を全て消して闇の中で行われます。
・25日  午後1時  狂言奉納             八坂神社・能舞台
・28日  午前10時  神用水清祓           鴨川・宮川堤
・     午後8時  神輿洗             四条大橋
・29日  午後4時  神事済奉告祭           八坂神社
・31日  午前10時  疫神社夏越祭          八坂神社境内・疫神社
  


Posted by ずんずん at 14:11Comments(0)行事日程一覧 ※随時更新

2006年07月05日

祇園囃子 各山鉾町で二階囃子が最高潮!

 各山鉾町で、二階囃子が最高潮です。
 7月1日~8日の間、
 各山鉾町(鉾8町:長刀・凾谷・菊水・鶏・月・放下・船・大船、山3町:岩戸・北観音・南観音
 の11町で最終のお囃子練習がされています。

 それを、町会所の二階でおこなうお囃子で、二階囃子というそうです。

 ※大船鉾(凱旋船鉾)は、現在休み山で、復活を目指して毎年お囃子の公演を行っています。
 是非、観に行ってあげて下さい。
 7月13日 (木) 17:30~ 京都友禅ビル一階(新町通四条下ル)  宵々々々山
    14日 (金) 17:30~ 京都友禅ビル一階(新町通四条下ル)  宵々々山
    15日 (土) 17:30~ 池坊学園洗心館一階悠々の間
                  京都友禅ビル一階(新町通四条下ル)  宵々山
    16日 (日) 17:30~ 池坊学園洗心館一階悠々の間
                  京都友禅ビル一階(新町通四条下ル)  宵山

 昼間の蒸し暑さも少しやわらぎ、
 涼しい風にのって祇園囃子が、町家・ビルの間を抜けて聞こえてきます。



●放下鉾(ほうかぼこ)   中京区新町通四条上ル 小結棚町  地図はこちら
















































































































































































●長刀鉾(なぎなたぼこ)   下京区四条通烏丸東入ル 長刀鉾町  地図はこちら

























































●凾谷鉾(かんこぼこ)   下京区四条通室町東入ル 凾谷鉾町  地図はこちら
























































●菊水鉾(きくすいぼこ)   中京区室町通四条上ル 菊水鉾町  地図はこちら






















































●鶏鉾(にわとりぼこ)   下京区室町通四条下ル 鶏鉾町  地図はこちら
























































●月鉾(つきぼこ)   下京区四条通室町西入ル 月鉾町  地図はこちら























































●船鉾(ふなぼこ)   下京区新町通綾小路下ル 船鉾町  地図はこちら

























































●大船鉾(おおふなぼこ)    下京区新町通四条下ル 四条町  地図はこちら
  ※凱旋船鉾(がいせんふなぼこ)
































●岩戸山(いわとやま)   下京区新町通高辻上ル 岩戸山町   地図はこちら




























●北観音山(きたかんのんやま)   中京区新町通蛸薬師上ル 六角町   地図はこちら


















































●南観音山(みなみかんのんやま)   中京区新町通蛸薬師下ル 百足屋町  地図はこちら






















 南観音山は、本日お休みとのことで残念でした。
 日をあらためて、寄らせていただきます。  


Posted by ずんずん at 13:07Comments(2)各町の行事・風景

2006年07月05日

長刀鉾町・7月5日 粽大量仕込み

今朝、長刀鉾町で粽の搬入がされていました。  地図はこちら

すごい数です。
今日はお稚児さんの”稚児舞披露”の日なので、ちょっと下見のつもりで寄らせて頂いたら、
こんな塩梅でした。
まさに、えらいこっちゃ!です。























この粽、いったい何本あるんでしょうか。
この粽全部に、今から手分けして、「蘇民将来子孫也」のお札を付けるんですね。
大変な作業です。ご苦労様です。
一束50本として、その束がざっと200束。
およそ10,000本の粽でしょうか。
とにかく、すごいの一言でした。  


Posted by ずんずん at 10:58Comments(0)長刀鉾町・関連行事

2006年07月04日

祇園祭ガイドBOOK、この2冊で決まり!

祇園祭のガイドBOOKは山のように出ていますが、

この2冊+オマケ一枚を推薦したいです。

きっと、コストパフォーマンス最高のガイドブックになること請け合いです!


●まず1冊目は、八坂神社が毎年、「○年度 祇園祭」として出している冊子です。
 ご存知ですか。
 祇園さんに行けば、一冊200円で購入できます。地図はこちら
 

















 今年から版が大きくなって、中の写真もカラー化。
 グレードUPしたにもかかわらず、200円というリーズナブルな価格設定が最高です。
 学生時代の金欠状態でも、毎年この冊子だけは買っていました。
 新しい懸装品や行事のニュースなども掲載されていて、申し分ないガイドになります。

































































 








 八坂神社が発行した冊子なので、神幸祭・還幸祭・神輿のこと・花傘巡行、
 その他、細かい行事日程や時間・コースなどが詳しく説明されています。

 神輿渡御のことを知りたい時などは、必須ガイドになります。
 山鉾のことだけに偏らずにガイドされているのが嬉しいですね。

 これで、あなたも西御座の追っかけになれるゾ!



●2冊目は、いろんな方がお薦めされている「写真で見る・祇園祭のすべて」






























 これはいいです。
 見ても、読んでも、楽しいガイド書になっています。
 写真も綺麗ですし、いままでのガイド本のように上辺だけサラッと解説したんではなく、
 各行事に一歩踏み込んで案内してあるあたり、さすがです。
 持ち歩くにも、最適のサイズですね。
 
 ※一冊1900円+消費税  光村推古書院



●さらに、オマケで入手しておくと便利なものに、
 「平成十八年 八坂神社 祭典行事のご案内」という、何の変哲も無いペラのちらしです。
 右側の一色印刷がそれで、これは祇園さんで無料でいただけます。























 1か月に渡って執り行われる祇園祭はもとより、
 祇園さんの一年間の行事日程が、時間も交えて表記されています。
 これも、ゲットすべし!

  


Posted by ずんずん at 16:31Comments(0)祇園祭ガイド本

2006年07月03日

祇園祭景趣 ~その弐~

寺町二条界隈は、一保堂さん・紙司柿本さん・古梅園さんに龍枝堂さん・岡野貴金属店さん・
末廣さん・船はしやさんなど老舗も多く、それに加えて古美術のお店が点在して、
文化的なゾーンを創りあげています。
その辺りを散策がてら、祇園祭情緒を拾い集めてみました。


新古美術商 三嶋さん(寺町通二条下ル西側)      地図はこちら

























休み山の”鷹山”の御神体三体を人形で作っています。







































休み山”というのは、永い歴史の中で、戦乱・大火や天災などの様々な影響により、
巡行に参加できなくなった山のことで、
この鷹山も、天明の大火・文久の大夕立の後、参加が不可能となり、
元治の鉄砲焼けで御神体の一部を除いて全てを罹災焼失してしまったのです。
現在も中京区三条通室町西入・衣棚町で守護され、
宵山には、皆川月華さんが復興のために寄贈された見送りと合わせてお飾りが出ます。

鷹匠”と”犬飼い”の二人の動作とまったく関係なく、
二人の後方隅の方で隠れるようにして、ニタニタ顔で美味しそうに粽を喰べる
従者のユーモラスな姿は一見の価値ありです。






















寺町通押小路上ルの画廊にて。

























ギャルリー宮脇さんです。寺町通夷川北東角。一保堂さんと夷川をはさんで北隣りです。

























菓匠 柳苑さんです。寺町丸太町を下がってすぐの西側。
下御霊さんの、真ぁ向かいになります。
茶菓 楽石をはじめ、龍安寺・御用達銘菓”つくばい”は有名です。


















  


Posted by ずんずん at 18:48Comments(2)街の風景・祇園祭情緒

2006年07月03日

祇園祭景趣 ~その壱~

四条の”田中彌さん”とこで、祇園祭の山鉾のお飾りを始められました。  地図はこちら

小さい頃、これのもっとミニチュアの山鉾を並べておられたと記憶しているのですが、

そのお飾りを見るのが楽しみで、

見た後は例によって、よく強請って”月鉾”を買ってもらいました。

「僕は、長刀より月が好きやねん」 小さいくせに、なんか拘ってましたよね。

今の”ガンプラ”で、あれが好きこれがイイと、言っているのと同じ感覚ですよ。















































昨日の鬮取り式で決まった順番に並んでおります。芸が細かい。
なんと、小さな粽は泣かせますな~ァ。
祇園祭では、既に粽投げが中止されて久しいですが、この演出は山鉾ファンにはたまりません。



























これは、綾傘鉾ですね。
棒振りも、しっかり居ります。 うむうむ。。。。

























後の祭りの9基の曳山・舁山です。

一番右端の先頭が北観音山、次が鬮取らずの橋弁慶山、最後尾が南観音山です。

ほんとうに暑そうですね。ウィンドーの中は、結構暑いんでしょう。

今年も、素敵なお飾りをありがとうございます。  


Posted by ずんずん at 13:57Comments(0)街の風景・祇園祭情緒

2006年07月03日

長刀鉾町御千度・7月1日

天気がどうか心配だったんですが、なんとか持ってくれました。   地図はこちら

放送・新聞の各社カメラマン・記者に加えて、アマチュアカメラマンが殺到する中、
負けじと必死パワー全開で、撮ってきました。

お稚児さんが、小5の西尾太一朗君
補佐役の禿(かむろ)が、同級生の増田伊眞君と小1の浅見主君

この三人の中で、浅見君がまだ小さいことのもあるんですが、
結構ひょうきんで面白いです。
ちょっと、チョケなところがあって、可愛いので注目株です。

























前を歩くのが禿(かむろ)の二人、右が浅見君・左が増田君。
その後ろが、お稚児さんの、西尾君です。
本人よりも、お父さんたちの方が、緊張しているようですね。
































西楼門の柱に、本日の「長刀鉾町御千度」の文字が。

























御千度というのは、今年の稚児と禿に選ばれたことを神霊に報告し、
これから始まる祇園祭の無事を祈願する行事です。
よーく、拝んどいて下さいや。

























この後、本殿を三周します。
正面と真裏正面とで、合計7回の参拝をします。

























去年、60年振りに新調した袴がまぶしいですね。
大人の黒い羽織の中にあって、朱色が見事に映えています。
この衣装は「涼み衣装」といい、涼やかな模様の振袖に稚児袴を着けています。
前と股立のところに鮮やかな青の菊綴の房がついており、
元服前の武家の少年の袴を模しています。

























本殿の真裏正面です。
ここでも、ちゃんと拝んどきます。ニ礼二拍一礼。
祇園さんの本殿は、祇園造といって独特の形をもった建築形式で、
拝殿と本殿を、さらに大きな屋根で被って一つの棟にしています。
ですから、本殿が大きく、一周が長いんですね。

























お稚児さんは、両手を持たれて本殿を三周するんですが、
介添えで左右から持つ手は、お稚児さんの手を直接触れないように、
白布(素材は不明・絹かな?)の上からの握手状態になっています。

























やっと、三周を廻り終えました。
常に強力さんが爪折傘を差し伸べています。
爪折傘の名前は、傘の爪(端)が下向きに折れ曲がっているので、そう呼ぶそうです。
なぜ、その傘を使うのか?まではわかりません。。。

























ほっとした瞬間、普段の笑顔がチラリと顔を出しました。
子供だって、真剣勝負だもんね。
でもこの経験は、大きくなってきっと役に立つよ。




















































境内の北にある斎館に、お稚児さん・禿の3人に続き一同方々入られました。
お座敷で何か行事をされているようですが、詳しくは伺い知れません。



















強力さんもお疲れ様でした。
その爪折傘をず~っと差しのべているのって、地味ですけど結構きついと思います。
巡行当日の晴れ舞台。
四条烏丸で、お稚児さんを肩に乗せての梯子を登られる姿を楽しみにしています。




















































多かった人波も、やっと散り始めました。

























境内が普段の静けさに戻ってきました。涼しい風が流れています。
もう数日もすれば、熊ゼミのシャンシャンと鳴く蝉時雨で、うるさいくらいになりますね。



ふと、上がり口の下足棚に、
ひときは、湧き立つような彩色を放っているものを発見しました。
























お稚児さんのぽっくりです。
鼻緒の色が、なんと言う色彩でしょうか。感動です。
日本の色彩美、こんな小さなところにもしっかりと息づいているんですね。

























本殿に向かって、右側の上り口の奥、お稚児さんを描いた屏風が立てられていました。

























神職の方に聞きますと、この7月・祇園祭中の一か月間、出されるそうです。
いつの時代のもなのでしょうか。
この衣装は、稚児社参の時の装束ですね。
頭には、”蝶とんぼの冠”の上に金の立烏帽子を重ねています。
お位を貰った後なのでしょう。後に刀が見えますね。  


Posted by ずんずん at 05:02Comments(0)長刀鉾町・関連行事

2006年07月01日

祇園祭は、本当に7月1日~7月31日。

神社、各山鉾町、寄町(山鉾町をサポートする町)、神輿会、関係各方面、
その他、様々な方々に支えられて行われる祇園祭です。

一般では見れない行事も一部含まれていますが、
その行事の多さには驚かされます。
しかし、簡略化の名の下に、現在は無くなってしまったものも沢山あります。

その中でも、各町の方々のご奉仕で、
連綿と続けられている貴重な行事を拾い集めていきたいと思います。

そして、祇園祭の全体の風景を、少しでも感じ、見ていただけたらと思います。









































この”爪折傘”を持ってられる方、強力さんをしておられます。
巡行当日、お稚児さんを肩に載せて梯子を登り、
無事にお稚児さんを長刀鉾に乗せる大役を務められます。頑張って下さいね。


★オススメは、宵山・巡行当日は別格として、

 ・7/ 5 稚児舞披露   お稚児さんの舞が、はじめて一般にお披露目です。
  
 ・7/12・13 曳き初め  この時だけは、女性も子供もみんなみんな、鉾・曳山を引っ張れます。
                 あとで、鉾山に上がれる券が貰えるので、絶対参加すべし。
  
 ・7/15 宵宮祭      八坂神社の境内の照明が全て消され、真っ暗になります。
                 そして、おどろおどろしい古代琴?が爪弾かれ、
                 雰囲気がすごい神秘的です。
                 本殿から神霊を、舞殿の神輿に遷す儀式なのです。
                 神官二人が白幕を掲げ、その幕の中に二人の神官が入っています。
                 おそらく、一人が神霊の依り代を捧げ、もう一人は不慮の事態に備え
                 て、控えているのでしょう。
                 おそらく、神霊は石とか鏡とかの依り代に宿って遷されるんでしょうが、
                 それが何なのかは見えません。

 ・7/16 あばれ観音   ご本尊の一体・善財童子を抱えて一人が逃げ、
                 もう一体のご本尊・楊柳観音を緞子で覆って輦台に紐で縛り付けて、
                 善財童子を追いかける形で担ぎ、町内を3往復します。
                 由来は不詳ですが、宵山を終えて明日巡行を控えた町内の若者達
                 が、ご本尊を町会所のお飾りから山へ上げる行事をしている内に、
                 ただ上げるのではなく、町内を巡ってから上げる様になり、
                 それが次第に、年々エスカレートして行き、あばれ観音と呼ばれるまで
                 派手な担ぎ方になっていったものだと思います。
                 宵山の興奮が、深夜にこういう形でエネルギーを発散させても、
                 なんら不自然なところはないでしょう。
                 千年位では、人間の本能的な部分は、そう変わるもんじゃないですよ。
                  
 ・7/17,24 神輿渡御   神幸祭・還幸祭 これが本当の祇園祭。
                 3基の神輿が、男達に担がれて、市中を廻ります。
                 山鉾巡行とは、また違った勇壮な姿を見ることができます。
                 これが、祇園祭じゃ!
                 ホイットー!ホイットー!の掛け声を聞くと、もうたまらんですね。
                 勇ましい男達が無心になって躍ります。
  


Posted by ずんずん at 19:30Comments(0)行事日程一覧 ※随時更新

2006年07月01日

祇園祭は、祇園さんのお祭り。~八坂神社を探検しよう・弐~

西楼門を入って、右手の参道を上がって行くのが普通なんですが、
左手の参道を上がっていったという、好奇心旺盛な方はいますでしょうか。

左に進むと何があるのでしょうか。 ヒントは、これです!































































そうです。絵馬堂です。  地図はこちら

この絵馬は、あの上方歌舞伎の大名跡・”坂田藤十郎”襲名披露記念の絵馬です。
三代・中村雁治郎のサインも見えますね。


西楼門をくぐって、参道から西方面を望んだところです。

























車に阻まれて、ちょっと可愛そうですが、歴とした絵馬堂があります。
柵で閉ざされて、堂の棟下に入れないのが残念です。

























隙間からカメラを差し込んで、闇雲に天井を何枚か撮ってみたら、写ってるわ写ってるわ。
真っ暗な闇に向かってフラッシュを焚くと、像が写り込む感が、ちょっと気色悪かったですが。


























































鉾が描かれた絵馬もあったですよ。
並びは左から、
長刀鉾・月鉾?・鶏鉾・放下鉾?・凾谷鉾?・岩戸山・舩鉾・北観音山・南観音山の9基。
菊水鉾は、昭和28年に再建されたので、この絵馬の時代には、休鉾だったのでしょう。


















余談ですが、
清水寺の本堂の奥の天井にも、多くの絵馬が揚げられているのですが、
その絵の迫力と大きさは、圧巻でしたね。
参詣されたら、是非鑑賞されることをお勧めします。  


Posted by ずんずん at 00:37Comments(0)八坂神社の風景・境内探検